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視察及び研修の記録 |
昨年は、大震災と原発事故によりエネルギーに関心が高まり多くの皆さんが風の学舎に訪れました。
エネルギー問題・・・掘り下げれば掘り下げるほど難しい問題です。究極はその国のライフスタイル、哲学に行き着きます。
●温暖化対策で化石燃料の使用量は削減せざるを得ない。
●原子力発電はリスクが大きすぎる。放射性廃棄物の処理技術は未確立。処分先も目処立たず。
●太陽光発電や風力発電など自然エネルギーでどれだけ電気を賄えるのか。不安定性への対応は。
●技術革新で自然エネルギーの利用や省エネ社会の実現がどこまでできるのか。(蓄電池、EV車、燃料電池等)
●日本のエネルギー自給率はたったの4%。
●石油やレアメタルの需要が逼迫し高騰したらエネルギー利用技術、ハイテク産業はどうなる。
●電気の使用量、資源・エネルギーの使用量はいまのままで良いのか。暮らしの利便性をどうするのか。
●世界の人口は増え続け一方資源制約がある中で、資源・エネルギーのみならず食糧・飼料も海外から大量に輸入するということが何時まで可能なのか。
●資源制約、地球温暖化、生物多様性などが課題にならなかった過去の時代は経済至上主義でで良かった。今後も我が国が目指そうとしている貿易立国「外国から大量の資源を輸入し加工して輸出する」という国家像が正しいのか。続くのか。
●工業、サービス業が隆盛した一方で、担い手の無い農林地の荒廃化は進む一方。資源エネルギーの利用について地産地消を軸に置くときではないのか。自然の恵みを巧みに利用する伝統技術は継承されるのか。
●もっと云えば、発展と称し取り入れてきた西欧の近代合理主義は人類の直面する課題を克服できるのか。「自然と共に生きる、自然に学ぶ、自然を畏れる、自然に還る・・・」 東洋特に日本で開花した東洋哲学に今こそ学ぶときではないのか。
●何時までGDPの大きさを目標とするのか。以前より皆幸せ感は増加しているのか。
など、いろいろと考えさせられますね。